お客様のところで「OneDriveのエラーが出て保存できない」とご相談を受けました。
そのPCを見てみると、OneDriveのフォルダが約9GBある!
個人用で無料のOneDriveの容量制限は5GBです。
大幅に超えているので、クラウドとの同期が行われず、エラーとなっていました。

マイドキュメントやデスクトップの場所も OneDrive の下に設定されていましたが、使用されている方は「そんなに大きなファイルを保存した覚えはない」と仰っていて、「原因がわからない」とのこと。
OneDrive配下を調査させていただいたところ、マイドキュメントの下にある [WeChat] というフォルダが約6.5GBもあることがわかりました。

使用されている方にお聞きしたところ、中国の方とやりとりをするためにインストールしているチャットツールとのことです。
中国国内では欧米のアプリのほとんどは通信できないようになっており、このアプリは WhatsApp や LINE の代替ツールということですね。

[WeChat] というフォルダをマイドキュメントの下からCドライブ直下に移動し、WeChatアプリの設定画面から保存先を変更したところ、OneDriveの容量は激減して、エラーも順次解消しました。

どうもWeChatのアプリは送受信したメディアファイルをこのフォルダにすべて持っているようです。
最近の Windows は普通にセットアップするとマイドキュメントは OneDrive の下に入るようになっているので、マイドキュメントの下にこのような大量のファイルを保存する WeChat は要注意のアプリです。
使っている方はあまりいないかもしれませんが、ご注意ください。

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高橋啓康
高橋啓康
デジタルサービスdot 代表